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<第12回>CAN-DO

CLTとは何か?

【第12回】 CAN-DO

※記事内の情報は、メールマガジン配信時点(2018年8月1日)のものとなります。予めご了承ください。



「CAN-DOリスト」が学習者の言語能力の評価基準として一般的に用いられるようになったのは2000年代初頭から。その発端はヨーロッパにあります。

欧州評議会(Council of Europe)は、EU各国で使われているさまざまな言語の運用能力を測る共通の尺度としてCEFR(Common European Framework of Reference for languages ヨーロッパ共通参照枠)を設定し、その中に A1, A2, B1, B2, C1, C2 の6レベルを設けました。そして、各レベルの内容は「どんな知識があるか(何を知っているか)」ではなく、その言語を使って「何ができるか」という観点から記述が行われたのです。

例えば一番下のA1の中には「自分や他人を紹介し、個人に関する質問をしたり答えたりできる」のような記述がありますが、そこでどのような語彙や構文が使われるかといった記述はありません。つまり、「自己紹介ができる」はCAN-DOになっても「動名詞を使うことができる」にはならない、ということです。このような言語行動中心の基準にすることで、文法構造などが異なる言語間でも同一の物差しで測ることが可能になります。

言語行動で評価の観点を定め、年単位だけではなく、学期や単元ごと、毎回の授業ごとに学習の進捗を振り返るチェックリストが「CAN-DOリスト」です。このリストを授業でうまく活用するためには、以前にも触れたように、基準の内容を教える側と教わる側がしっかりと共有していることが大切です。そして、先生が生徒を評価するだけではなく、生徒自身で学びを振り返り、客観的に自己評価できるようにしてあげることが、自ら学ぼうと する自律的学習者(autonomous learner)を育てることにつながります。

*参照 Council of Europe


●著者プロフィール


藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。アルクキッズ事業アドバイザーを務める。NPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)専務理事。著書に『英語教師のためのワークブック』『先生のための英語練習ブック』(ともにアルク)など多数。


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