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<第10回>指導と評価の一体化

CLTとは何か?

【第10回】 指導と評価の一体化

※記事内の情報は、メールマガジン配信時点(2018年6月6日)のものとなります。予めご了承ください。



適正な評価のためには評価の観点を定めることが必要です。何ができていればよいのかが決まれば何をどう教えるべきかが決まり、その指導の適切さも検証可能になります。この関係は「指導と評価の一体化」と呼ばれます。

例えば、生徒に「英文を音読しなさい」と指示を出すとき、先生はいったい何を期待するでしょうか。
個々の音やイントネーションを正確に読む(発音する)ことでしょうか、それとも詳細な内容を理解することを求めているのでしょうか。

先生が生徒に活動させる場合、必ず目的があるはずです。発音練習が目的なら生徒の発する音に集中して指導すべきで、内容理解にこだわる必要はありません。また、概要の把握が目的なら単語をひとつずつ確認する必要はなく、むしろ知らない単語を文脈の中で推測させることが重要です。
つまり、明確な目的意識を持って指導すれば行うべき活動はおのずと決まり、何ができているべきかという評価の観点も定まります。

自己表現活動を行うにしても「文法的正確さ」「音声的正確さ」「声の大きさや明瞭さ」「ジェスチャーや表情」「アイコンタクト」「内容の面白さ」「話の構成」等々いくつでも観点を設定することができます。
明確な指導のポイントを先生も生徒も共有していれば到達点がわかり、生徒の動機づけになります。逆に、アイコンタクトが大事だと言いつつ、発音を指摘していたのでは生徒は混乱し、自信を失ってしまいます。

先生と生徒の両者に対し「この授業で学べば何ができるようになるのか」を明示的に表し、先生には何を教えるのか、生徒には何を身につけるのかを示したのが「CAN-DOリスト」だと言えます。


●著者プロフィール


藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。アルクキッズ事業アドバイザーを務める。NPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)専務理事。著書に『英語教師のためのワークブック』『先生のための英語練習ブック』(ともにアルク)など多数。


書籍紹介

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著者:藤田保 価格:2,200円(税込)


「教室英語の力をもう一歩先へ進めたい」と考える、小学校の英語活動や英語教室で教えている先生にぴったりの書籍です。5つの練習問題に繰り返し挑戦するうちに、英語で授業を進めるために必要な力を身につけられます。

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