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<第9回>評価(Assessment)の機能

CLTとは何か?

【第9回】 評価(Assessment)の機能

※記事内の情報は、メールマガジン配信時点(2018年5月2日)のものとなります。予めご了承ください。



適正な修正フィードバックを行うには、授業中に先生が生徒の言動を常にしっかり観察することが前提になります。生徒たちは何ができて何ができていないのかを把握し、たまたま言い間違えた(mistake)だけなのか、理解していなくて言えなかった(error)のかを見定めてこそ適切なフィードバックが可能なのです。

そこで、生徒の能力の把握という観点からも「評価」の考え方が大切になります。評価というと「学期の終わりなどにテストをして成績をつけること」のように考えがちですが、それは評価の一側面にすぎません。

例えば、学習開始前に生徒の学習歴や事前知識の有無、興味関心の持ち方などを見定めてレッスンの組み立て方を決める予診的(diagnostic)な機能もあります。また、授業中に生徒が理解しているか、積極的に参加しているかなどを確認し、臨機応変に活動内容を修正したり、進度を調整したりする、あるいは生徒たちの今後の学習の方針づけや動機づけを行う機能もあります。

これは形成的評価(formative assessment)と呼ばれます。
そして、学習の効果測定を行って評価し、成績をつけ、先生が次の授業の立案時に改善点を活かす総括的評価(summative assessment)もあります。

このように、評価は授業の事前・事中・事後を通して行われるものであり、先生が生徒に対して行うだけではなく、生徒自身や生徒同士が行うこともあり、また先生が自らの授業に対しても行うものなのです。

評価によって、生徒は自分の進捗度や弱点を知り、さらなる学習への手がかりをつかみます。一方、先生にとっては、自分の計画した授業を見直し、改善点を探り、次の授業に活かすという循環(PDCAサイクル*1)によって授業改善を図ることが最重要点になります。

*1 Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)


●著者プロフィール


藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。アルクキッズ事業アドバイザーを務める。NPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)専務理事。著書に『英語教師のためのワークブック』『先生のための英語練習ブック』(ともにアルク)など多数。


書籍紹介

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著者:藤田保 価格:2,200円(税込)


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