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<第7回>ミステイク(mistake)とエラー(error)

CLTとは何か?

【第7回】 ミステイク(mistake)とエラー(error)

※記事内の情報は、メールマガジン配信時点(2018年3月7日)のものとなります。予めご了承ください。



前回(第6回)でお話しした修正フィードバックを行うにあたっては、「生徒のおかす間違い/誤りをどうとらえるか」が大切です。つまり、生徒が正確ではない発話をしたときに、実はわかっているがたまたま間違えただけなのか、それとも本当にわかっていなくて できないのかを区別する必要があるのです。

私たちが母語で話すときでも、疲れているときに、ろれつがまわらずに発音がおかしくなったり、つい口が滑って(slips of the tongue)変な表現をしてしまったりすることがあります。しかし、それは発音や表現能力がないわけでも、いつも同じ間違いをしているわけでもありません。このような「間違い」を英語でmistake と呼び、第二言語でも指摘されればすぐに自分でわかるはずです。ですから、mistake についてはあまり気にする必要はありません。

一方、実際にまだその言語体系(発音や文法)が身についていないために、正しい形式が使いこなせていない場合を error(誤り)と呼び、mistake とは区別されます。この場合には、何度も同じ誤りを繰り返し、指摘されても気づかない、あるいは自分では修正することができないのが一般的です。

ですから、

S: She teached me English last year.
T: She 'TEACHED' you?
S: Yes, she teached me.

のように、らちが明かないことが少なくありません。

ただし、error はすべて悪いものではなく、学習の過程において大切な段階のひとつなのです。

この例の場合、生徒は過去形を作るのに「動詞の語尾に -ed をつける」という規則が身についていると考えられ、まだ「規則動詞と不規則動詞を区別する」という段階に達していないだけなのです。このような考え方を「中間言語」という概念で表しますが、それについては次号でお話しします。


●著者プロフィール


藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。アルクキッズ事業アドバイザーを務める。NPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)専務理事。著書に『英語教師のためのワークブック』『先生のための英語練習ブック』(ともにアルク)など多数。


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