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<第3回>気づき(noticing)とフォーカス・オン・フォーム(focus on form)

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【第3回】 気づき(noticing)とフォーカス・オン・フォーム(focus on form)

※記事内の情報は、メールマガジン配信時点(2017年11月1日)のものとなります。予めご了承ください。



発話ができるようになるまでの沈黙期間に、乳児たちは周りの人々の会話を何気なく聞き流しているわけではなく、能動的に耳を傾けています。そして、ある程度発話ができるようなってからも「こんな時にこういう言い方をするんだ」と自ら気づいた表現をまねして使いながら表現の幅を広げています。実はこの「気づき」こそが言語習得においては非常に大きな役割を果たしているのです。

このことは第二言語でも同じで、「試験に出る」と言われて覚えた表現は試験が終わると忘れてしまうことがあっても、自然な文脈の中である表現に触れたときに「なるほど!面白い!」と自分で気づいたものは一生忘れません。
英語の授業を英語で行うのは生徒たちが英語に触れる機会を増やし、自らの気づきをもたらすチャンスを与えることにほかならないのです。

ただ、教室での気づきをもたらすために授業を英語で行い、インプットの量を増やしたとしても、必ずしもすべての生徒が気づいて欲しいポイントに気づいてくれるとは限りません。そこで、教える際に、意図的にある形式の使用回数を増やしたり繰り返して言うなどして学習者の意識を特定の言語形式(=文法事項)に向け、ことばが意味内容を伝える際に効果的に使われているという意識を高め(consciousness raising)、言語形式に焦点を当てていきます。

ここで重要なのは、言語形式に注意を向けさせるときに「そこの時制が違う」のような明示的な文法指導とコミュニケーションの流れを阻害しないことです。つまり、生徒には話している内容に集中させつつ、さりげなく「どう表現するのか」ということにも気づかせることが大切なのです。


●著者プロフィール


藤田 保
上智大学言語教育研究センター教授。専門は応用言語学(バイリンガリズム)と外国語教育。アルクキッズ事業アドバイザーを務める。NPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)専務理事。著書に『英語教師のためのワークブック』『先生のための英語練習ブック』(ともにアルク)など多数。


書籍紹介

『先生のための英語練習ブック』
著者:藤田保 価格:2,200円(税込)


「教室英語の力をもう一歩先へ進めたい」と考える、小学校の英語活動や英語教室で教えている先生にぴったりの書籍です。5つの練習問題に繰り返し挑戦するうちに、英語で授業を進めるために必要な力を身につけられます。

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