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#1 " can you...?"と"will you...?"の違いとは

Mr. Evineの使える英文法指導
2020/11/13up

ベストセラー英文法ドリルを生み出したMr. Evineの教え方とは? 本連載では、機械的な演習から脱して発信力を養うことを目指し、日常のさまざまな場面にひも付けたコア英文法の指導方法についてご紹介いただきます。


#1 " can you...?"と"will you...?"の違いとは

Q. 偶然通りかかった知らない相手に道を尋ねる場面として、最も丁寧な表現を 一つ選んでください。解答の根拠も考えましょう。

Excuse me,
(A)tell me how to get to Central Park.

(B)can you tell me how to get to Central Park?

(C)could you tell me how to get to Central Park?

(D)will you tell me how to get to Central Park?

(E)would you tell me how to get to Central Park?

"can you...?"と"will you...?"を使い分ける!

見知らぬ人にセントラル・パークへの行き方を尋ねる場面ですから、より丁寧な尋ね方を考えたいところです。早速ですが、丁寧度の低いものから並べてみましょう。


Excuse me, (A)→(D)→(E)→(B)→(C)

いかがでしょうか。この場面においては、英文(C)が最も丁寧な表現です。

まず英文(A)の命令文は、ストレートな指示になるため、初対面での道の尋ね方としては失礼です。続いて、英文(B)と(D)です。"will you...?"と"can you...?" は「~してくれませんか」と同じ意味で扱われることも多いのですが、両者は異なる表現です。"will you...?"は 「できるだろう」という前提の下、「~してくれる気はありますか」と相手の意思を尋ねる表現です。どちらかと言えば、命令文の直接性を和らげただけの指示文(命令文)です。一方、"can you...?"は「~できますか」と能力的な可能性を尋ねてお願い(依頼)する表現で、この「お願い」「依頼」の響きは「相手がより断りやすい」表現であるため、"can you...?"の方が"will you...?"よりも丁寧度がUPすると考えられています。

最後に英文(E)と(C)の違いです。"would you...?" は"will you...?"よりも丁寧ですが、相手の意思に働きかけている分、断れない雰囲気が含まれるため、お願い(依頼)する響きを持つ"can you...?"よりも丁寧度が低くなります。整理しますと、"will you...?"<"would you...?"<"can you...?"<"could you...?"の順に丁寧度が上がるわけですね。

会話にひも付けたコア英文法

イメージ

※would/couldがwill/canよりも丁寧な響きになるのは、過去形が本来持つ心理的な距離感から、ストレートさが和らぐためですね。

スピーキングにつながる!生きた英文を用いた作問例

Q. 次の英文を丁寧度が低い順に並べてください。
(A) "Oh, it's cold in here. Will you close the window, please? -- Sure."
(ES【高校入門編】問題90番より)
(B) I can't see your point. Can you explain it simply?(ES【高校標準編】問題291番より)
(C) Please sit down and talk about it.(ES【高校入門編】問題63番より)
(D) Could you keep our luggage while we are away? (ES【高校標準編】問題393番より)
(E) Would you give me another example of that? (ES【高校入門編】問題150番より)


ポイントと正解

(C)命令文において、Pleaseは基本的に用いた方が無難です。文末よりも文頭の方がより丁寧に聞こえます。(B)お願い(依頼)をする表現として、初対面の相手を含めたどなたに対しても、一般的によく使える表現です。(D)特に気を遣う相手や手間がかかるようなお願いをする場合に、Canと使い分けるといいでしょう。
正解:(C)(A)(E)(B)(D)


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最後にEvineから一言
20代前半の英語力がままならない頃、とある海外の店先で「命令文」で注文をしたところ、「君はpleaseの一言も添えられないのか」と側にいた年配の方に注意されたことがあります。単純ですが、それ以来随分と言葉の響き、相手への聞こえ方を気にするようになりました。今回のように、表現が変わればニュアンスも異なるということを重視し、「この表現はどこで誰に対して用いるのか」という疑問を、常に生徒たちに投げ掛けてあげることが大切です。場面にひも付け、またそれぞれの表現が持っている響きについても情報として添えてあげることで、生徒たちは文法学習を進めながらアウトプットも徐々に意識していくようになります。


著者プロフィール


Mr. Evine [恵比須大輔]
兵庫県神戸市出身。オーストラリア、ニュージーランドでの2度のワーキングホリデーの経験と、何でも丹念に調べ上げる「根性の独学」で英語を習得。子供英会話講師、塾の英語教師、留学コーディネーターを経て、現在は神戸と大阪で社会人向けの「やりなおし英語JUKU」と学生向けの「Evineの英語塾」を主宰。大阪の専門学校エアライン学科にて「英文法&英会話」「TOEIC」クラスも兼任し、幼児から社会人まで、実際に使える英語学習指導に従事している。「Mr. Evine」として「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」シリーズ、「Mr. Evineのリスニング力向上ブック」シリーズ、『Mr. Evineの英文法ブリッジコース』(すべてアルク)など多数の教材を執筆。その他『英文法総合問題集 ES(エス)【はじめて編】/【高校入門編】/【高校標準編】/【高校発展編】』(すべてアルク)など著書多数。今春、DVD『動画でわかる! Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』(アルク)をリリース。

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