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ライティングスキルのツールボックス<第九回>

ライティングスキルのツールボックス

eメールやレポートを英文で書く機会は増えているのに、ライティングに自信がない、伸ばし方がわからないと悩んでいる方は意外に多いのではないでしょうか。
新連載「ライティングスキルのツールボックス」では全11回にわたり、スキルアップのコツをESACマスター・アドバイザーの玉木史惠さんにさまざまな角度からご紹介いただきます。


第九回 効果的な辞書の活用法


辞書にはさまざまなものがありますが、英語学習者が主に利用するのは、英和辞典・和英辞典・英英辞典・類語辞典・コロケーション辞典でしょう。これらの辞典は、紙・電子の媒体で、Webやアプリというサービス形態で広く提供されており、適切に選択して使用することで効果的に学習を進めることができます。それぞれの辞書の特徴を見てみましょう。

英和辞典
イメージ 「英語の単語」に対応する「日本語による訳語」が書かれています。語法や用例などの情報が豊富な学習英和辞典と、それらの情報が少なく、固有名詞や専門用語を含む収録語数が多い一般英和辞典があります。忘れてはならないのは、「英語の単語」と「日本語の訳語」は1対1の関係ではないということです。そのため、英和辞典は1つの英語の単語に複数の日本語の訳語をあてたり説明を付け加えたりして、その語が持つ意味を表そうとしています。

英英辞典
「英語の単語」に対応する「英語による定義」が書かれています。英語のネイティブ・スピーカー向けのものと、英語の学習者向けの学習英英辞典があります。ネイティブ・スピーカー向けの英英辞典は日本人にとっての国語辞典にあたります。

和英辞典
「日本語の単語」に対応する「英語の訳語」が書かれています。

類語辞典
類義語を羅列しただけのシソーラス(Thesaurus)と、類義語の意味の違いを説明した類義語辞典があります。シソーラスは、各類義語の意味や用法を知っているネイティブ・スピーカー向け、類義語辞典は学習者向けだと考えられます。

コロケーション辞典
コロケーション(=連語)とは、相性のよい語と語の関係です。例えば、日本語では「辞書を引く」と言い、「辞書」と「引く」がコロケーションの関係です。英語ではconsult a dictionaryと言い、consultと(a) dictionaryがコロケーションの関係です。


上記の辞書のうち、ライティングをするときに主に利用するのは和英辞典・類語辞典・コロケーション辞典ですが、語の意味や使用法、文法の説明が書かれている英和辞典と英英辞典は Language Structures(言語構造)を学ぶために有益な辞典で、正確な文を書くために活用します。特に、情報の宝庫と言われている英英辞典を他の辞書と併用して学習に取り入れることで、英語力を伸ばすことができます。
イメージ
辞書の具体的な活用例を見てみましょう。

「わが社の健康食品の需要」と書こうとして、「需要」という英単語がわからない場合は和英辞典を調べてdemandであることを知ります。「健康食品の」がfor health foodsであるのかof health foodsであるのかわからない場合はコロケーション辞典でdemand + 前置詞を調べてdemand for health foodsであることを知ります。英文は繰り返し同じ語を使用するのを避けるので、別の文で「需要」という意味の単語を使いたい場合はdemandを類語辞典で調べてrequest(要望)、order(注文)という類義語があることを知ります。
さらに、英和辞典でdemandを引いて、「需要と供給」は英語ではsupply and demandであることを学んだり、英英辞典でdemandを引いて、demandの定義がa very firm request for somethingであり、requestとの意味の違いや用例で使い方を学んだりします。英英辞典の中にはライティングの指導をするものもあり、Oxford Advanced Learner's Dictionary 9th Editionでは、書籍のOxford Writing Tutorと電子版のOxford iWriterが、エッセイやレターなどの基本フォーマットや表現について指導をしてくれます。

次回は、TOEFL iBT®テストのライティングです。お楽しみに!



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著者プロフィール


玉木史惠(たまきふみえ)
ESAC マスター・アドバイザー
テンプル大学大学院にて、英語教授法 (TESOL) の教育学修士号を取得。
英語科教員免許状と英語学習アドバイザー(マスター)の資格を持ち、英語学習法、TOEICをはじめとする各種試験対策、スピーキングとライティングを含むコースまで幅広く担当。都内の大学にて英語学習アドバイザーを務める。共著に『ネイティブ発想で学ぶ 英語の決定詞』(研究社)などがある。TOEIC L&テスト990点、英検1級。

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