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ライティングスキルのツールボックス<第六回>

ライティングスキルのツールボックス

eメールやレポートを英文で書く機会は増えているのに、ライティングに自信がない、伸ばし方がわからないと悩んでいる方は意外に多いのではないでしょうか。
新連載「ライティングスキルのツールボックス」では全11回にわたり、スキルアップのコツをESACマスター・アドバイザーの玉木史惠さんにさまざまな角度からご紹介いただきます。


第六回 Content(内容)にフォーカスしたライティング


イメージ Content(内容)にフォーカスしたライティングは、「書く内容」にフォーカスしたライティングです。特定のテーマやトピックを決定し、その内容についてライティングします。多くの場合、他の側面にフォーカスしたライティングと組み合わせます。例えば、global warming(地球温暖化)というcontentを、language structures(言語構造)、text functions(テキストの機能)、composing processes(ライティングの過程)にフォーカスしたライティングと組み合わせる場合を考えてみます。正確な語彙と文法を使った「言語構造」の文で、description(描写)やcause and effect(原因・結果)という「テキストの機能」を用いて、process approachを意識してエッセイを書くという学習をするのです。指導者やアドバイザーがテーマやトピックを決める場合は、学習者の興味を考慮します。

内容を知らなければ書くことができないので、一般的には、ライティングをする前に関連テキストをリーディングし、テキストの内容と、テキストで使われている語彙や文法を学習するというアクティビティをします。contentにフォーカスしたライティングの学習目的は、「リーディングした内容を基にして、他の側面にフォーカスしたライティングを取り入れて書くこと」です。「リーディングした内容を基にして書く」というのは、「リーディングした内容をそのまま写して書く」ということではありません。他者が書いたproduct(作品)を自分のproductとして無断で発表することはplagiarism(盗作)であり、大きな問題になる行為です。contentにフォーカスしたライティングを含め、ライティング学習全般において、指導者やアドバイザーはplagiarismに関して指導・助言をする必要があります。

contentにフォーカスしたライティングはあらゆるレベルの学習者に有益なライティングで、アドバイザーや指導者はレベルに合わせたサポートをします。例えば、初級の学習者には、ライティング前のリーディングで内容の知識獲得と語彙や文法の学習が十分に行われるように配慮して、ライティング段階の負担を軽くします。上級の学習者には、内容に関する情報をインターネットや書籍から得るように促し、その情報を整理して、process approachでライティング自体に時間をかけるように支援します。

イメージ contentにフォーカスしたライティングをする前に読む関連テキストは、学習者のレベルに適したものを使用するようにします。具体的には、extensive reading(多読)に使われるような、98%~99%知っている語彙や文法事項で書かれたものを選ぶと、正確に使うための語彙や文法、テキストの機能を表す構成パターンの学びが促進されます。例えばOxford University Pressから出版されている Oxford Bookworms は、フィクションやノンフィクションも含んだリーディング素材として活用できます。

次回は、Genre(ジャンル)にフォーカスしたライティングです。お楽しみに!



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著者プロフィール


玉木史惠(たまきふみえ)
ESAC マスター・アドバイザー
テンプル大学大学院にて、英語教授法 (TESOL) の教育学修士号を取得。
英語科教員免許状と英語学習アドバイザー(マスター)の資格を持ち、英語学習法、TOEICをはじめとする各種試験対策、スピーキングとライティングを含むコースまで幅広く担当。都内の大学にて英語学習アドバイザーを務める。共著に『ネイティブ発想で学ぶ 英語の決定詞』(研究社)などがある。TOEIC L&テスト990点、英検1級。

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