英語の先生応援サイトLearning Teachers' & Advisors' Forum

  •  
  • 初めての方へ

ライティングスキルのツールボックス<第四回>

ライティングスキルのツールボックス

eメールやレポートを英文で書く機会は増えているのに、ライティングに自信がない、伸ばし方がわからないと悩んでいる方は意外に多いのではないでしょうか。
新連載「ライティングスキルのツールボックス」では全11回にわたり、スキルアップのコツをESACマスター・アドバイザーの玉木史惠さんにさまざまな角度からご紹介いただきます。


第四回 Expressive Abilities(表現能力)にフォーカスしたライティング


Expressive Abilities(表現能力)にフォーカスしたライティングは、書き手のcreative expression(創造的な表現力)に着目します。学習目的は、「書き手の創造的な表現力を育成すること」です。学習者が自分の感情や意見を自由に表現するライティングは、大学のliberal arts(リベラルアーツ)で特に学ばれていますが、近年、雇用側が就職希望者の創造的な表現力を知るために課題として課すこともあります。

Expressive Abilities(表現能力)にフォーカスしたライティングは、テキストをまねるのではありません。学習者は自らの声に耳を傾け、読み手が理解できるように、個人的な見解を自由に書き表わします。特定のトピックが書かれたリーディング素材をライティングの前に読み、そのトピックに関する見解を書くこともあります。指導者やアドバイザーは、自分自身の見解を述べることを控え、ライティングのモデルとなるテキストを提供することも避けますが、創造力を刺激してアイディアを引き出すようなタスクを提案することがあります。指導者やアドバイザーは学習者が書いた作品を読む際には、文法や語彙などのlanguage form(言語のフォーム)の誤りにとらわれず、書き手のアイディアを読み取るようにします。
イメージ
教材の例として、レアード・ハント著、柴田元幸編訳の『英文創作教室』(研究社)があります。『Q&A Diary 英語で3行日記』(アルク)を3行に限定せず、学習者が書きたい長さで自由に書きつづる教材として使うこともできます。

Expressive Abilities(表現能力)にフォーカスしたライティングは、個人的な内容を他人が読むという要素が含まれるので、異なる文化的背景を持つ学習者を指導する際は慎重に提示すべきライティング課題です。また、すべての学習者には創造力があり、機会が与えられれば自由に意見を述べることができるという前提にも問題があります。さらに、このライティングの結果をどのように評価するかという点も問題です。

このような問題点があるものの、Expressive Abilities(表現能力)にフォーカスしたライティング学習はライティングスキルの向上だけでなく、あるトピックに対する見解をまとめ、自己表現するという書き手の成長に貢献する学習だと言えます。

次回は、近年、ライティング学習で広く採用されている、Composing Processes(ライティングの過程)にフォーカスしたライティングです。お楽しみに!



トップページへ

著者プロフィール


玉木史惠(たまきふみえ)
ESAC マスター・アドバイザー
テンプル大学大学院にて、英語教授法 (TESOL) の教育学修士号を取得。
英語科教員免許状と英語学習アドバイザー(マスター)の資格を持ち、英語学習法、TOEICをはじめとする各種試験対策、スピーキングとライティングを含むコースまで幅広く担当。都内の大学にて英語学習アドバイザーを務める。共著に『ネイティブ発想で学ぶ 英語の決定詞』(研究社)などがある。TOEIC L&テスト990点、英検1級。

  • 資格認定制度のご案内
  • 英語学習アドバイザーコース

アーカイブ素材検索

イベントカレンダー

 

 

求人情報

      
  • 資格取得応援キャンペーン
  • アルク語学教育研究支援制度
  • 新ユメタンiosアプリ
  • 新着&更新コンテンツ
  • J-SHINE資格
  • 事例紹介
  • 英文法のキソ
  • 助けて!マスター・アドバイザー
  • ライティングスキルのツールボックス

ページ先頭へ