英語の先生応援サイトLearning Teachers' & Advisors' Forum

  •  
  • 初めての方へ

ライティングスキルのツールボックス

ライティングスキルのツールボックス

eメールやレポートを英文で書く機会は増えているのに、ライティングに自信がない、伸ばし方がわからないと悩んでいる方は意外に多いのではないでしょうか。
新連載「ライティングスキルのツールボックス」では全11回にわたり、スキルアップのコツをESACマスター・アドバイザーの玉木史惠さんにさまざまな角度からご紹介いただきます。


第三回 Text Functions(テキストの機能)にフォーカスしたライティング
[毎月更新] 2019/7/26 UP!


Language Structures(言語構造)にフォーカスしたライティングがlanguage form(言語のフォーム)に着目するのに対し、Text Functions(テキストの機能)にフォーカスしたライティングはlanguage use(言語の使用)に着目します。言語には表す意味によって、使用上さまざまなfunction(機能)があります。 例えば、Narratives(出来事を語ること)、Description(描写)、Cause and Effect(原因・結果)、Exemplification(例示)などの機能があります。これらの機能の学習は、パラグラフから構成されるライティングで特に必要とされます。すなわち、Text Functionsにフォーカスしたライティングの学習目的は、「トピックセンテンスとサポーティングセンテンスがあり、つながりやまとまりがあるパラグラフを書くことができるようになることと、さまざまな機能の構成パターンに従ってテキストを書くこと」です。エッセイであれば、「Introduction-Body-Conclusionという構造で書くこと」という目的も加わります。

パラグラフを書く練習には、パラグラフ内で順番を変えられた文を意味が通る順番にするreordering sentencesや、パラグラフ内の空所を適切な文を選択して埋めるselecting sentencesがあります。これらの練習問題には明確な正解があります。

さまざまな機能の構成パターンに従ってテキストを書くための練習は、モデルのテキストを理解することから始めます。次に、ターゲットの機能(例えばCause and Effect)を表現するために使われる語句を学習します。最後に、それらの語句をライティングで使うことができるように、モデルのテキストをまねてライティングします。

大学のライティングのクラスでは、Text Functionsにフォーカスしたライティングの教材が広く使われていますが、TOEIC® L&RテストのPart 6長文穴埋め問題で出題される「文を選択する問題」や、TOEFL iBT®テストのリーディングセクションで出題される「文を挿入する問題」を、つながりやまとまりがあるパラグラフを書く練習に活用できます。 また、両テストのテキストで使われているconsequently(その結果)などの「機能を表現する接続副詞(句)」を学習してから、構成パターンに従ってテキストを書く練習もできます。

Introduction-Body-Conclusionから構成されるエッセイライティングの練習には、モデルのエッセイのアウトラインを書いて構造を学び、同様のアウトラインでエッセイを書きます。アウトラインに従って書くことで、読み手にわかりやすいエッセイが作成できます。

Text Functionsにフォーカスしたライティング練習は、言語が表わす意味にも目を向けていますが、書き手が書きたいテキストを書くわけではなく、特定の状況や文脈の中で読み手を意識して書くわけでもありません。パラグラフ内の文を正しく並べ替えることができても、特定の機能を表現するための語句を使ってモデルのテキストをまねて書くことができても、状況や文脈を無視し、読み手を意識したライティングができなければ、現実の世界で通用するライティングスキル全般が伸びたとは言えません。

このように、Text Functionsにフォーカスしたライティング学習は、Language Structuresにフォーカスしたライティング学習と同様の問題点がありますが、パラグラフや構成パターンという基礎的なライティング力を伸ばし、エッセイライティングが必要な学生に有益な学習です。

次回は、書き手の創造的な表現能力(Expressive Abilities)にフォーカスしたライティングです。お楽しみに!



バックナンバーはこちら

著者プロフィール


玉木史惠(たまきふみえ)
ESAC マスター・アドバイザー
テンプル大学大学院にて、英語教授法 (TESOL) の教育学修士号を取得。
英語科教員免許状と英語学習アドバイザー(マスター)の資格を持ち、英語学習法、TOEICをはじめとする各種試験対策、スピーキングとライティングを含むコースまで幅広く担当。都内の大学にて英語学習アドバイザーを務める。共著に『ネイティブ発想で学ぶ 英語の決定詞』(研究社)などがある。TOEIC L&テスト990点、英検1級。

  • 資格認定制度のご案内
  • 英語学習アドバイザーコース

アーカイブ素材検索

イベントカレンダー

 

 

求人情報

      
  • コンプリートコース15%OFF
  • 理系・医療の英語応援キャンペーン2019
  • アルク語学教育研究支援制度
  • アルク創立50周年特設サイト
  • 新ユメタンiosアプリ
  • 新着&更新コンテンツ
  • 英文法のキソ
  • 助けて!マスター・アドバイザー
  • スピーキングのツールボックス
  • アルクplus

ページ先頭へ