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英語力トレーニング虎の巻<Vol.6>

英語力トレーニング虎の巻

■スキミング・スキャニング編

リーディングにおけるskimming(スキミング)とscanning(スキャニング)がテーマです。まずは語義を把握しましょう。


skimとは「(液体などから)すくい取る」という意味です。skimmed milk(スキムミルク)は「脂肪分を抜き取った牛乳」ですよね。英語学習では「要点だけをすくい取る読み方」を指します。一方、scanは「(本や新聞などを)走り読みする」という意味です。英語の勉強では「自分にとって必要な情報を斜め読みしながら取り出す」という行為を表します。両者共通の利点は以下の通りです。


利点1:一字一句読まないため、まとまった文章を素早く読める


利点2:一気に読むことで、鳥瞰図的に大意を把握できる


利点3:その結果、大量に読めるようになり、読む速度と読む量を増やせる


次は具体的な練習方法です。


●スキミング

1:まずは日本語でウォームアップ
「スキミング」自体がどのような方法かを把握するため、まずは日本語の文章で試してみます。新聞や雑誌記事など、学習者になじみのある話題を選びましょう。


2:スキミング方法をアドバイザーが実演する
日本語文章を例に見てみると、普段私たちは助詞や接続詞、送り仮名などは読み流しますが、漢字や数字、動詞などはしっかりと目に入れるはずです。「この文章で『言いたいこと』は何か?」を把握しながら、鍵となる単語や部分に印をつけます。


3:口頭で大意を述べる
読了したら印の部分をもとに「筆者の『言いたいこと』」を口頭で述べます。印をつけただけで終わってしまうと、掘り下げて理解できません。文字に目をやりながら自分の言葉で声に出すことがポイントです。


●スキャニング

1:やはりまずは日本語から
英語学習で大事なのは、「日本語でさえやったことのない方法は、英語でもできない」ということです。スキミング同様、初めてスキャニングをするならば、ぜひ日本語で実践してみましょう。このひと手間をかけることで、その後のハードルがグンと下がります。


2:アドバイザーによるスキャニング実演
たとえば時刻表やデパートのフロアガイドを見る際、私たちは自分が求める情報だけをひたすら探しますよね。一文字一文字すべてを読み進めることはしません。これぞまさにスキャニングです。「自分が必要とする情報」を常に意識しながら文章を斜め読みします。新聞の3面記事であれば、事件や事故が「いつ」「どこで」発生し、「何名のけが人が出たか」という具合にポイントを絞って印をつけながら読み進めます。


3:自分で見出しを付けてみる
特にスキャニング初心者にお勧めなのが「見出しを付ける」という作業です。アドバイザーが実演する際には、スキャニング終了後に印の個所に目をやりながら、その記事の「見出し」を考えてみてください。「○○地方で食中毒発生、3日間で△△人が入院。××校が休校に」という具合です。


スキミングおよびスキャニングでは、日本語での実演後にやさしめの英文で同様の作業を行います。スキャニングの場合はテキストの読解問題の方がやりやすいかもしれません。まずは問いを読み、問いの中のキーワードを抜き出したら、それを本文で探します。結果的にその問題に答えることがスキャニングということになります。


いかがでしたか?
英語力の向上に必要なのは「量の確保」です。精読ももちろん大切ですが、大量の英文を読むためにもスキミングやスキャニングを有効活用してください。まずはアドバイザーと学習者が一緒にスキミングやスキャニングを行い、両者の違いを実感しましょう。そして相談時間が許せば別の文章を用いて、学習者本人にスキミングとスキャニングを行わせてみてください。アドバイザーがフォローすることで、学習者も一人で行う際、取り組みやすくなります。


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