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助けて!マスター・アドバイザー<最終回>

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


最終回 業務ができれば英語学習は必要ないと考える相談者への対応法


イメージ 企業の中堅社員でTOEIC昇格基準にスコアが満たない方のアドバイジングをしています。海外出張経験もあり、業務で英語に不自由することはない、と自信を持たれており、年下の私のアドバイスをきいてもらえません。スコアも伸びず昇格できない状況です。学習の必要性を自覚していただくにはどんなアドバイスをすればいいでしょうか。


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学習の必要性を自覚していない方へどのようなアプローチを取ればいいのか。こういった相談者への対応は難しいですよね。私も似たようなご相談で、ご本人のキャリアのために「結果=スコア」を出すよう導かなければ......と必死になり、相談者の気持ちを十分に聞き取らずにTOEICスコアアップのための学習提案ばかりしてしまった苦い経験があります。
自戒も込めて、こんな時こそ「初心忘るべからず」。英語学習アドバイザーの基本姿勢である「受容・関心・共感」に沿ったアドバイジングを心がけましょう。

相談者が今どのような気持ちでいるのか、どうして学習は必要ないと思っているのかを傾聴することで、アプローチのヒントが見えてくることがあります。まずは業務状況を尋ね、今英語でできていること、英語ができることで感じるメリットについて質問します。その上で、英語で不便を感じたことはないか、TOEICについてどう感じているのかを聞いてみるのはいかがでしょうか。相談者の気持ちや考えをまずは全て受け止め、その上で会社から求められている基準達成の話に移るのです。その際に、相談者の実際の英語力、現在のスコアと目標スコアとの差、達成のために必要なスキルなど、できるだけ具体的な情報を書き出して、可視化しながら一緒に整理してみると、相談者が俯瞰的に自分の状況を見つめる助けになります。

イメージ 「TOEICスコア=公私に渡り自分の可能性を広げるチケット」であること、昇格基準をクリアすることでさらに業務に有利となり、仕事がスムーズに行えることなどを具体的にイメージしていただくと学習へのモチベーションを刺激できるかもしれません。相談者ご本人の英語学習へ対する気持ちが変わってくれば、セッションの内容も学習をサポートするために必要なアドバイスへとシフトしていけます。

本連載を通して、様々なケースについて私なりに色々考えながら解決のヒント(になっているといいな)を探ってきましたが、深く考えれば考えるほど、「基本」に立ち返ることが多くあり、改めて基本の重要性に気付かされました。
アドバイジングに正解はなく、毎回試行錯誤の連続です。だからこそ、悩んだときはまず英語学習アドバイザーとしての基本姿勢を思い出し、目の前の相談者の声を傾聴することを大切にしていきましょう。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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