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助けて!マスター・アドバイザー<第八回>

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第八回 ありきたりのアドバイスとならないために


イメージ 英語初級学習者にアドバイスを差し上げたところ、事後アンケートで「ありきたりであまり参考にならなかった」というコメントをいただきました。初級学習者ですと、語彙・文法を中心にしたアドバイスにならざるを得ません。アドバイスを差し上げる際、納得いただけるような工夫を教えてください。


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イメージ 体調が思わしくない時、症状を手掛かりにインターネットや本を使って色々と調べた経験はありませんか。さまざまな情報を読んでみたけれど、やはりお医者様に診てもらうのが一番だと病院を受診する...、学習相談に来る相談者にも同じようなことが言えるのではないでしょうか。

近年、書籍やネット上など至る所で多種多様な英語学習法が紹介されています。
既に情報を集めた上で、自分にぴったりなアドバイスを求めて来る相談者も多いでしょう。そんな方々に対して「初級学習者にはこんな学習法がお勧めです」といったように「習得レベル別」で括った話をしてしまうと、相談者自分でも調べられるありきたりな情報提供で終わってしまいます。そこで、英語学習アドバイザーの三種の神器である傾聴スキルと専門知識、経験を駆使して、目の前の相談者のためだけのアドバイスとなるように提示方法を磨き上げましょう。
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相談者は一人ひとり異なる環境にいる異なる個人です。学習目的も異なるし、さまざまな悩み(症状)を「併発」していることも多く、同一の学習法(処方箋)が万人に効果ありということはありません。丁寧に個々の声を聞き、相談者の精神面・学習面・環境面全てを考慮してアドバイスする必要があります。教材もまた然り。今回の相談者なら、学習の目的と目標を明確にし、その方に必要な語彙や文法を確認した上で目的に沿う教材や学習法などが紹介できそうです。相談者にその学習法を進める理由を学習効果も説明しつつ(時に第二言語習得論の知識を交えながら)具体的に伝えることも非常に大切です。

また、気を付けたいのが、「知っている」けれど「やっていない」パターンです。学習法を「知っている」ことと、それを「実践している」ことは違います。もしも相談者が「学習法は知っているけれど実践していない」のであれば、その方が前に進むための具体的な学習計画を一緒に立てるのもお勧めです。傾聴を通して、実践しない/できない理由が明らかになれば、相談者のメタ認知にも繋がりますし、解決策や別の学習法も提案できます。

よく知られているものも含んださまざまな情報を、知識や経験を基に個々の相談者に合うようカスタマイズして提案できるのがアドバイザーの強みです。そのためにも、常に向上心と柔軟性を忘れずにいたいですね。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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