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助けて!マスター・アドバイザー<第七回>

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第七回 相談者の気持ちの読み取り方


イメージ 親の希望で留学を考え始めた大学2年生の相談を受けています。本人は海外志向があまりないのに、このまま留学準備のための計画などお話を進めていいのか悩んでいます。


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イメージ せっかく留学に行くのなら、「何となく」でなく、目的を持ち、達成感を得られる有意義な経験となってほしいものです。留学を成功させるには、何よりも留学する本人の意志が大切です。「誰かに言われたから」ではなく自分主体で動けるよう、意思決定に必要となる留学情報を提供しながら、相談者の気持ちをじっくり聞いてみましょう。

この相談者の場合、留学は親の希望ということなので、まず相談者自身の人生観やキャリア観を聞き、留学に対する気持ちを確認してみましょう。
留学カウンセリングでは、留学そのものだけでなく、帰国後の進路やキャリアなども視野に入れた質問を投げ掛けると、相談者が留学の目的を見つけやすくなります。就職や進学など、相談者が将来したいことと、留学を通して習得できることとがどう結び付くかが明確になると、相談者の留学に対するモチベーションも上がり、主体的な行動につながります。そうなると、相談者もアドバイザーもすっきりとした気持ちで、次のステップである具体的な留学計画に進んでいけます。
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もしも相談者が将来について明確なビジョンを持っていない、留学に関する知識を持っていない、どうしたいか分からない、というような場合も、先を焦らずに一歩ずつ進めましょう。
交換留学や私費留学といった留学の種類、それぞれに必要な手続きや求められる英語力といった留学までのロードマップなどの基本情報を紹介し、相談者に「準備の手間や労力に見合うほど留学への熱意があるか」を考える機会を持ってもらうのがお勧めです。時間軸を示しながら可視化して具体的に説明すると、より現実的にイメージする助けになります。その際に、大学主催の留学プログラムや留学経験者の体験談なども紹介できると、相談者にとって身近で刺激的な情報になるでしょう。

「親に留学を勧められたから」「なんとなく英語を勉強したい」など、きっかけは漠然としたものでも、その先の可能性は無限です。ただし、大切なのは本人の意志。漠然とした思いが明確な形となるお手伝いができるよう、相談者の意志をしっかり確認しながら進めていきましょう。
結論ありきにならず、相談者にとって最善な結論が出せるようなアドバイジングを心がけたいですね。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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