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助けて!マスター・アドバイザー<第三回>

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第三回 自分の経験の範囲を超える相談を受けた場合


イメージ アメリカへの留学を希望する大学1年生に英語学習のアドバイスを始めたところです。私はアメリカ留学経験がないのであまり参考になることが言えません。どんな点に注意してアドバイスをしたらいいでしょうか。


イメージ



未経験なことへのアドバイス、難しいですよね。平静を装いながらも内心は「どうしようドウシヨウどうしよう」と動揺で船酔い状態...。でも大丈夫。全てに万能な人はいませんし、「この相談への万能薬はコレ」なんていうものも存在しません。逃げ出したい気持ちをグッとこらえて呼吸を整えたら、目の前の相談者に意識を集中しましょう。

どんな相談でも、アドバイジングの核となるのは相談者からの情報です。今回は留学に関する相談です。まずは相談者の持つ留学のイメージを確認しましょう。留学相談では、どういった語学力を習得してそれをどう活かしたいのかという「留学の真の目的」を相談者自身が把握しているかがとても重要です。まだ漠然としたイメージしか持っていなければ、具体的な留学プランを立てる構成要素を「行きたい理由(Why)」「時期・期間(When)」「留学のスタイル(How)」など5W1Hに落とし込んで考えるよう導いてみましょう。

既に明確なプランを持っているのであれば、留学開始予定日、必要な書類と申請日、資格試験受験日など逆算した時間軸を使い、いつまでに何が必要かを整理しながら、具体的な行動につながるアドバイスをしていきます。準備を進めながら、スマートフォンの言語設定を英語にする、友人を映画に誘う表現などの現地で楽しむために必要な英文を考える、といったようなすぐに実践できるアドバイスも、留学に対する相談者の気持ちを高めるのに有効ですよ。

アドバイザーの側に相談に対する経験知がない上に、相談者の方も手持ちの情報が少ない時、インターネットが使える場合は、その場で相談者と一緒に情報を調べるのもお勧めです。情報収集のツールや方法を紹介し、次回までに調べてくることなど具体的なアクションプランを設定すると、アドバイザーが準備する時間も取れますし、「自分で意思決定しながら目的を達成している」という相談者の自立心にもつながります。大学の留学プログラムや留学エージェントのサイトには留学のためのヒントがたくさん載っているので、そういったサイトを活用し、可能であれば実際に参加を希望するプログラムの情報収集を行いながら相談に通っていただくのもいいですね。

自分の経験・知識の浅い分野に関する相談はアドバイザーにとって大きな学びの機会であり、自分の引き出しを増やす絶好のチャンスです。次はひどい船酔いとならないように常に学び続けましょう!



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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