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助けて!マスター・アドバイザー<第一回>

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第一回 自律学習している学習者について


イメージ 大学2年の女子学生が1年ほど毎週相談に来ています。英語力も意欲もあり、学習計画もきちんと立てて学習しているので、セッションでアドバイスをすることがなく困っています。もう来なくても大丈夫よ、と伝えた方がいいでしょうか。


イメージ



英語学習アドバイザーにとって、「自律学習者の育成」は大きな目標の一つです。そんな自律した学習が出来ているのに、毎週相談に足を運び続けているのはなぜでしょうか。
どんな相談者でも、アドバイザーを来訪し続けるのにはその方なりの意味があるはずです。

「定期的にアドバイザーに会うだけでもお尻を叩かれている気分になって頑張れます」、「次に来る時までに〇〇をやって、質問が出たらその時聞きます」、「頑張っていることを認めてもらえるとやる気になります」。これらは、私が実際にお会いした自律学習者さんたちの言葉です。学習に取り組む際の「締め切り」としてセッションの予約を取る、アドバイザーと話すことで自分の考えをまとめる、自分の取り組みを俯瞰的に見て目指している方向にちゃんと進んでいるかの確認の場とする、学習継続のモチベーション管理に利用する等、アドバイジングセッションの活用法は様々なようです。

質問にある学生さんも、きっと来訪することに何らかの目的を持っているはず。また、来訪が続くということは、相談者とアドバイザーとの間に良好な信頼関係を築くことができた証拠でもあると思います。アドバイザーとしては本当に嬉しいことですよね。「あなたは来なくても大丈夫だってわかってるよ」と相談者の自律性を認めながらも、相談者自らの意志で続けている間は、優しくあたたかく迎えてあげるのはいかがでしょうか。

「アドバイスをすることがなく困っています」とのことですが、無理にアドバイスをする必要はないと思います。以前、尊敬するアドバイザーさんのオフィスに"Never give advice unless asked.(ドイツの諺)"という紙が貼られているのを見てハッとしたことがあります。「アドバイジング・セッション」というと、何かアドバイスしなければ......と思って焦ってしまいがちですが、アドバイザーとして何より大切なのは「相談者の訴えを聞くこと」、「相談者が英語学習に前向きに取り組むためのサポートをすること」。

アドバイザーに会いに来ることが相談者の学習継続の心理的な支えになっていたら素敵ですよね。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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