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助けて!マスター・アドバイザー

助けて!マスターアドバイザー
2019/10/25up

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第六回 相談者との信頼関係の築き方


イメージ 相談者の方との関係性を築くため、趣味やご家庭のことなど質問をしていたら、学習アドバイスを聞きに来たのに関係ない話ばかりすると言われました。学習からそれた話題は控えたほうがいいのでしょうか。


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イメージ 相談者と良い関係性を築くことは、英語学習アドバイス全体の出来を左右するとても重要な鍵です。しかし、一口によい関係性を築くといってもどうするのが正解なのでしょうか。今回は、英語学習アドバイジングにおける「ラポール形成」の意義について考えてみましょう。

「ラポール」とはフランス語で「相互信頼の関係」のこと。心が通い合っており、どんなことでも打ち明けられ、話したことを十分に理解してもらえると感じる関係を指します。アドバイジングセッションでも、相談者に本音で語ってもらえる話しやすい雰囲気を作るため、最初にラポールを形成することは非常に大切です。

では、「相談者が話しやすい雰囲気」とは一体どんな雰囲気でしょうか。

その答えは十人十色、相談者の性格やその時の状況によっても異なると思います。
例えば、緊張気味の相談者やこちらの様子を窺っているような相談者には、「今日は暑いですね」といった軽い会話から入り、少しずつ緊張や気持ちをほぐして相談しやすい雰囲気を作っていく方法が好ましく、一方で、とにかく早く質問したい様子の相談者には、単刀直入に「どのようなご相談ですか?」と尋ねる方が、ストレスなくスムーズに話しやすい雰囲気だと言えそうです。どうしたら目の前の相談者が話しやすいかを考えて、個々に柔軟に対応するのが理想的です。
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また、軽い会話や質問から入る場合、相談者の目的は学習相談であり雑談ではないはずなので、時間配分にも気を付けます。質問内容も、相談者に関するものなら何でも良いというわけではなく、明確な目的を持って一つ一つの質問をすることが大切です。相談者の反応を見ながら、英語学習に繋がる質問や、相談を始めるきっかけになりそうな質問を投げ掛けることで、相談者が話しやすい状況へと導くことができます。セッション全体を一つの流れと考え、アドバイスにも活かせるような、意図を持った質問を心掛けましょう。

ラポール形成で大切なのは、相談者がプロであるアドバイザーを信頼し、安心して話せる雰囲気を作り出すことです。相談者の話を肯定的に受け入れる「受容」、相談者に対する好意的な「関心」、そして相談者の話への「共感」というキーワードを胸に、心からの笑顔であたたかく相談者を迎えましょう。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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