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助けて!マスター・アドバイザー

助けて!マスターアドバイザー

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第四回 セッションの時間管理の難しさについて [毎月更新] 2019/8/30 UP!


イメージ アドバイザーが話しすぎないように気を付けてはいるのですが、ついつい相談者との話が盛り上がり、時間が伸びてしまうことが多いです。話が盛り上がってきたときにどのように時間内に収めるようにすればよいですか。


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「時間厳守」は、あらゆるプロに求められるスキルであり、英語学習アドバイザー資格取得の際の指定教材『ESAC®認定英語学習アドバイザーコース』の中でも「アドバイジング・セッションでのDos & Don'ts」の1つ目の項目として挙げられています。ただ、実際に時間内でセッションを終えるのは難しく、私自身も未だに苦手です。苦手ながらも、毎回心掛けている効果的な方法をご紹介しますね。

まず、毎回セッション開始前に「セッションの流れ」を確認し、各ステップにかける時間の目安を設定します。一般的なアドバイジングの流れは、≪①ラポール形成→②情報収集→③提案→④学習計画設計≫ですが、特に②は主訴を把握するのに時間がかかったり、話が脱線したりと時間オーバーの原因になりやすい部分です。③と④に最低限必要な時間の目安を決めておくと、セッションが尻切れトンボに終わることを回避できます。時間を意識することで「本当に必要な情報収集になっているか」とセルフチェックも働き、話の脱線も避けられますよ。

相談者との話が盛り上がるのはラポール形成が成功した証であり、アドバイザーにはとても嬉しいことです。ただ、相談者は世間話をしに来ているのではないはず。セッション内で、アドバイザーは「引き出す人」であるべきです。相談者の主訴をつかむため、それぞれの話の持つ意味や終着点を考えながら、一つの話を深く掘り下げる「縦掘り」質問や、ある話に関連して別の話題にも質問を広げる「横堀り」質問など、アクティブ・リスニングのスキルを駆使し、話の流れをリードしていくことを意識しましょう。

イメージ 最後に、相談者とアドバイザー双方が見える位置に時計を置くことも効果的です。お互いに時間を意識することができ、相談者の協力を得ることもできます。私は毎回ノートにメモを取りながらセッションを進めるのですが、相談者から見える位置にセッションの開始・終了時間を記入しています。終了時間と時計が視界に入る環境だと、お互いの時間厳守モードが高まり、「時間を無駄にしてはいけない」という意識を共有しながらお話しできる気がします。「時間がないので、まずこの件について...」と相談者から優先順位をつけてくれることもあり、本当に助かります。

セッションは相談者とアドバイザーの化学反応でできあがります。時間内に最適な対応が出来るよう環境を整えた上で、傾聴スキルとコミュニケーションスキルを磨くことが大切ですね。日々自己研鑽です。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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