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助けて!マスター・アドバイザー

助けて!マスターアドバイザー
2020/1/30up

英語学習アドバイザー資格を取得して新たな一歩を踏み出した途端、さまざまな学習者に翻弄されるのがアドバイザーの宿命。
実際の現場で四苦八苦する無数のアドバイザーのお悩みにマスター・アドバイザーの新垣裕子さんが温かい視点で解決のヒントを全11回の連載で与えてくれます。
各回のテーマは、すでに400名を超えるESAC事務局登録の英語学習アドバイザーが、実際のアドバイジングセッションの現場で遭遇したさまざまな事例について取り上げていきます。


第九回 成果の出ない相談者への寄り添い方


イメージ 熱心に英語学習を継続している相談者ですが、なかなか成果が出ず、このままだとご本人のやる気も下がってしまうのでは、と心配しています。どのようにサポートしていけばいいでしょうか。


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英語学習を続けていくと、遅かれ早かれ学習成果を感じられない時期に直面します。この時期の意味や重要性を知り、乗り越えることが成功への一本道と言っても過言ではないでしょう。不安だらけの停滞期をサポートするには、学びのメカニズムを理解し、相談者としっかりコミュニケーションを取ることが重要です。

相談者が熱心に学習を継続しているこのケースでは、アドバイザーの言動で相談者に不安を与えることのないよう、本人から相談があるまでは成功を信じて見守るのも一案だと思います。前向きに見守りながら、教材や学習方法が相談者にとって効果的かどうかを確認します。学習計画に沿って学習を続けることは大切ですが、状況に合わせて計画に修正や改善を重ねることはもっと大切です。アドバイザーとして、まずはそこを丁寧にサポートすることに注力しましょう。

イメージ 相談を受けたら、以前取り組んだことがある課題に再度挑戦するよう勧めるのはいかがでしょうか。過去の自分と比較することで現在の習得度を確認でき、相談者自身のメタ認知を高められます。
「伸びていない」「以前の方ができた」という結果が出たとしても、「なぜ」そうなのかを深掘りすることで、現状を打開するヒントを得られます。第二言語習得論などの分野で使われている「学習曲線」を使い、能力は直線的に伸びるものではないことを論理的に説明するのもお勧めです。加えて、他の学習者の例やアドバイザーの経験談を紹介できると、「これは誰もが通る道で、継続していれば抜け出せるんだ」と、相談者も安心して学習に集中できるでしょう。また、アドバイザーから見て伸びている点を具体的に言葉にして伝えたり、今までの学習量や学習時間を数値化、可視化して、「こんなに学習を継続できていますね」「がんばっていますね」と認めて褒めることも、自己効力感やモチベーションを上げるのに繋がりそうです。

学習停滞期の一番の敵は「不安」ではないでしょうか。正しい方向に進んでいるのか分からない不安、なかなか成果が実感できない不安......。そんな不安を受け止め、論理的に分析し、必要な軌道修正を手伝いながら相談者に寄り添っていくのがアドバイザーのできる最大のサポートだと思います。第二言語習得の知識を磨きつつ、ド~ンと構える冷静さや包容力も身に付けたいですね。



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著者プロフィール


新垣 裕子(あらかきゆうこ)
ESAC マスター・アドバイザー
文学部国文学科卒業後、オーストラリアで2年間語学留学を経験、現地でTESOLを取得。英語講師として語学学校、企業にて幅広い講座を担当し、英語学習アドバイザーとして琉球大学に勤務。その後、拠点を東京に移し、多くの企業・大学で英語学習アドバイザーとして活動。TOEIC990点、英検1級。2018年に英語学習アドバイザー(ESAC®認定マスター)、JAOS認定留学カウンセラー資格取得。

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